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「いい家」をつくるための心得1

更新日:2020年7月10日

こんにちは!ラシイエプロジェクトです!本日は、「主婦建築士が考えた住みやすいリフォーム」という本の中から、「いい家」をつくるための心得の記事のご紹介です!


-目次-

【掃除がラクで手入れしやすい家は「長持ち」する】

【家の間取り図に一日の「生活動線」を描き入れてみよう】





【掃除がラクで手入れしやすい家は「長持ち」する】

「いい家」である条件のひとつは「長持ちする家」だと思います。せっかくリフォームするのですから、10年やそこらで薄汚れてきたりよわくなったりでは困るのです。本来、家というものはきちんと手入れをしないと弱くなってしまうもの。刻一刻と劣化していくものなのです。逆にいえば、手入をきちんとすることで、必ず長持ちするものであるのです。


数年前、築後20年の家ばかり何件か調査したところ、いつも手入れしている家と、していない家で、びっくりするほどの差がでました。風呂場の壁や窓枠の掃除といった日々の手入れに加え、外壁の塗替えなどのメンテナンスをきちんとしていたイエは、20年たったあとでも新築と間違うほど。


家を長持ちさせたいのなら、掃除をして、手入をきちんとすればいいのです。

ところが、そうは言ってみたものの、私自身は掃除が大の苦手。どうしたら毎日の掃除をラクにできるか。これが永遠の課題です。そうしていろいろと考えた結果「掃除がラクにできるような間取りを考えればいいんだ」ということに気づきました。

に手入がラクな間取りとは、すなわち「家事動線のいい間取り」「ついで」や「ながら」ができる間取りといえるかもしれません。風呂場と脱衣所とトイレが一体になっていて、風呂場掃除をする「ついで」にトイレの便器や洗面ボウルも掃除できてしまう間取り。洗濯機を「回しながら」お風呂の湯加減を「見ながら」キッチンのシンクを掃除できるような間取り。

手入しやすいよに考えられた間取りだと、日々の手入れは5分やそこらですんでしまいます。これなら、私のような掃除嫌いでも、おっくうになることもありません。風呂場の壁が真っ黒にかびてしまってからあわてて大掃除・・・。ということもないわけです。


【家の間取り図に一日の「生活動線」を描き入れてみよう】

「なんとなく、暮らしにくい」「なんとなくっ毎日がバタバタとあわただしい」毎日の生活を繰り返す中で、漠然とそう感じている人は、少なくないと思います。でも、何が不便なのか、、なぜ不便なのかは、なかなかわからない。人というのは、自分自身のことは、よくわからないものです。

この「なんとなく暮らしにくい」を解消するためにキーワードが「生活動線」です。生活動線を見直すことで、住まいが驚くほど快適になった例を、私は今まで沢山見てきました。

リフォームの相談を受けると、まず提案するのが、今住んでいる家の図面を書いてもらうこと。その中に朝起きてから学校や会社に行くまでの行動を、線と矢印で書き込んでもらうのです。なぜ朝の行動なのかというと、最もあらただしいこの時間帯の行動がスムーズならば、その家は住みやすい家だから。

ベッドから出たら、トイレに行って、洗面所に行くう。顔を洗って新聞を読んで、それから着換えてキッチンに立って。。。家の中を行ったり来たりするこの線が、あなたの毎朝の生活活動線です。ここで大切なのは、習慣化しているい自分の行動を、自分の目できちんと見る事。「ええ?たったの5分の間にこんなにあちこちに動いているの?」などと確認することです。


家族住んでいる方は、一枚の図面に、家族全員の朝の生活動線を書き入れてみてください。家族それぞれの同線が重なりあって、真っ黒になっている場所は在りませんか?トイレの前や洗面室の出入り口はどうですか?もし真っ黒な部分があれば、それが「なんとなく、暮らしにくい」の原因です。たとえば、5人家族でトイレが1つしかない家では、トイレの前で動線が重なるのも当然。この部分の解消法を考える事から、リフォームは始まります。


さて、動きにくい家、すなわち生活動線がスムーズに走らない家を、一気に生活しやすい家へと変える方法があります。それは「回避できる間取り」にすること。つまり、リビングからキッチン、キッチンから洗面所、洗面所からトイレ、トイレから廊下を通ってリビングへ・・・。というように。ぐるぐると歩き回れる間取りにすることです。行き止まりの少ない家では、生活の中のさまざまな行動や作業がスムーズに流れるだけでなく、暮らし自体も楽しくなるようです。

そんな「回避できる間取り・行き止まりのない間取り」のポイントは、1つの部屋に対してドアを2カ所、3か所つくること。私がよく提案するのは、トイレや洗面室に出入口を2つ設け、2ウェイにする方法です。たとえば、毎朝洗面台の前が混みあうのが悩みだちう家の図面を見てみると、洗面室に入る人との動線と、支度を終えて出る人の同線が、ドアの部分で何重にも重なりあっていました。そこで洗面室のドアを2カ所に増やしたところ、行き止まりがなくなったため、入る人と出る人の流れがスムーズになり、家庭渋滞も緩和されたのです。

「いい家」のためには、回避性と同時に、家事をする主婦が孤独にならないようにすることが、とても大切だと思います。いくら動きやすい間取りでも、料理を作る人が一人ぼっちで壁にむかっているようでは「いい家」とはいえません。



また、次回、良い家をつくるための心得2の配信を予定しております!

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